2026.06.25

みなさん、こんにちは!
ネこんにちは!ネットメディアクリエイターコースです。
先日、ネットメディアクリエイターコース2年生が、兵庫県高砂市にある丸山印刷株式会社様を訪問し、職場・工場見学をさせていただきました!
普段の授業では、パソコンを使ってWebサイトやデジタルコンテンツを制作している学生たち。今回は、私たちが日頃目にしているパンフレットやチラシがどのように作られているのかを学ぶため、印刷のプロフェッショナルが活躍する現場を見学しました。
最初に案内していただいたのは、印刷前のデータを制作・調整する「プリプレス」の工程です。
ここでは、授業でも使用しているAdobe IllustratorやPhotoshopを使い、印刷用データの制作やDTPソフトによる編集が行われていました。
学生たちは、
「学校で学んでいることが、そのまま仕事につながっている!」
と実感し、大きな刺激を受けていました。

続いて見学したのは、巨大な印刷機が並ぶ工場です。
完成した印刷データは、まずプロの目で細かなチェックが行われます。その後、「刷版(さっぱん)」という工程で、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色それぞれの「PS版」と呼ばれる金属の原版が作られます。
この原版を大型の印刷機にセットし、一気に刷り上げていく「オフセット印刷」の迫力に、学生たちは大興奮!
一方、小ロット(少部数)の印刷には「デジタル印刷機」が使われていました。
学生からは、
「学校や家で使っているプリンターを、ものすごく高精度で巨大にしたような感じ!」
という声も上がり、家庭用プリンターとは比較にならないスケールと精度に驚いていました。


印刷された紙は、そのままでは私たちが普段手にするパンフレットや冊子にはなりません。ここからが、職人の技術が光る仕上げ工程です。
専用の機械を使って、
など、さまざまな工程を経て完成していきます。
目の前で次々と製品が仕上がっていく様子に、学生たちは思わず見入っていました。
今回の見学では、Web制作とは異なる、印刷ならではの表現方法についても多く学ぶことができました。
Webでは光で色を表現する「RGB」、印刷ではインクを重ねて色を表現する「CMYK」が使われます。
同じデザインでも、画面と紙では表現できる色の範囲が異なるため、美しく仕上げるためには細かな調整が必要になります。
画面と印刷物で色の見え方が変わる理由を、実際のサンプルを見ながら理解することができました。

印刷された写真やイラストを拡大すると、小さな点(網点)の集まりで色が表現されていることも教えていただきました。
普段何気なく見ている印刷物の仕組みに、学生たちも驚いていました。


紫外線(UV)でインクを瞬時に硬化させる最新のUV印刷も見学しました。
高い生産性と美しい仕上がりを両立する最新技術に、学生たちは大きな関心を寄せていました。
金箔を押す「箔押し」や、紙を立体的に浮き上がらせる「エンボス加工」なども紹介していただきました。
こうした特殊加工を組み合わせることで、デジタルでは表現できない質感や高級感を生み出せることを学びました。
学生たちが最も印象に残ったのは、
「お客様の要望を100%実現したい」という丸山印刷株式会社様の姿勢でした。
「1%という極小の特色網点」を用いて絶妙な色合いを再現したり、何度も色を重ね刷りして理想の発色を追求したりするなど、紙質やインクの特性を熟知したプロだからこそできる技術と提案力に触れることができました。
品質への徹底したこだわりと、お客様に寄り添う姿勢は、学生たちにとって大きな学びとなりました。
ネットメディアクリエイターコースでは、Webデザインや動画制作だけでなく、「相手に伝わるデザイン」を大切にしています。
普段はデジタル中心の制作に取り組んでいる学生たちにとって、実際に手で触れることができる紙媒体ならではの表現や技術を学べたことは、とても新鮮で貴重な経験となりました。
最近のWebデザインでは、ReactやVue.jsなどを用いたモダンなフロントエンド開発においても、紙のような質感(テクスチャ)を取り入れたり、印刷物のレイアウト(エディトリアルデザイン)の美しさをWebへ応用したりするデザインが数多く見られます。
デジタルとアナログ、それぞれの魅力を理解することで、作品の表現力はさらに広がります。
今回の工場見学で得た学びを、今後の作品制作や、将来クリエイターとして社会で活躍するための力へとつなげていきたいと思います。



最後になりましたが、お忙しい中、学生たちのために丁寧にご案内いただきました丸山印刷株式会社の皆様、貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました
この記事はデザイン分野vol.17
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